黒釉劃花梅瓶 西夏(1032~1227年)

羌族の一派から発生し、北宋と対峙した遊牧民族国家の西夏は、西夏文字など独自の文化を創造した。
本例は、磁州窯の白地黒掻落し技法を見習ったと思われるが、騎馬民族らしいどこか武骨で緊張感のある作風が魅力である。

Photo & Text by 吉村 信(福井市)