唐三彩「女官俑」 唐(紀元618~907年)
唐三彩を多く見てくると、唐三彩にも民窯と官窯の区別があるように思える。日本の佛像に例えると前者は秋篠寺の伎芸天、後者は東大寺の三月堂の不突羂索観音であろうか。
本例は民窯派に属すると筆者は勝手に想像するのであるが、その愛らしく、控え目な笑顔は、完璧で冷たい感じのする中国美術作品群に疲れた博物館の参観者に一瞬の安らぎを与えてくれる。
Photo & Text by 吉村 信(福井市)
唐三彩「女官俑」 唐(紀元618~907年)
唐三彩を多く見てくると、唐三彩にも民窯と官窯の区別があるように思える。日本の佛像に例えると前者は秋篠寺の伎芸天、後者は東大寺の三月堂の不突羂索観音であろうか。
本例は民窯派に属すると筆者は勝手に想像するのであるが、その愛らしく、控え目な笑顔は、完璧で冷たい感じのする中国美術作品群に疲れた博物館の参観者に一瞬の安らぎを与えてくれる。
Photo & Text by 吉村 信(福井市)