麦積山 第9号窟 菩薩像
宋~明

麦積山は石窟は、後秦時代(紀元384~417年)に始まり、その後数百年にわたって数々の窟が築かれた。現存するのは、北魏(386~534年)から清代までの窟194、塑像と石像約7,000体、壁画は1300㎡余りと言われる。
第9窟は、北周時代に盛行した七佛閣型式の崖閣で、造像は歴代にわたって修復されており、本像は宋から明にかけての塑像と思われる。
宋代にみられる繊細、愁いを含んだ涼やかな表情が魅力的である。

Photo & Text by 吉村 信(福井市)