脇侍菩薩像 麦積山 第5号窟
隋(紀元581~619年)

隋代の造像の厚みや重量感のある造形は、簡潔で洗練され、煩瑣(はんさ)な細部にこだわらず余分なものを省略している。菩薩の優美で生き生きとして個性に富んだ表情は、北朝期の彫塑と比べて明らかに進化しそれを乗り越えている。

Photo & Text by 吉村 信(福井市)