青龍 南北朝(紀元420~589年)

東西南北の、東方を守る青龍の浮彫りである。墳墓の東方に位置していたと思われる石版で、ユーモラスな顔をした青龍が躍動している。南北朝時代の彫刻には、厳しい時代背景にもかかわらず、我々現代人が忘れた長閑やかさがあり、見ていて童心に帰らせてくれるホッとしたものがある。

Photo & Text by 吉村 信(福井市)