石辟邪(せきへきじゃ)(石の魔よけ獣)
後漢(紀元25~220年)

石灰岩から彫り出された、悪霊を追い払うと信じられた伝説上の獣。2角と1角の辟邪が対を成し、墓の参道の両脇に置かれた。後に西方から伝わった獅子が鎮墓獣として流行した。唐三彩の怒髪天を衝(つ)く鎮墓獣は御存知の先生も多いかと思う。

Photo & Text by 吉村 信(福井市)