坐人灯
戦国時代(前4~3世紀)

銅板の台坐の上に、片膝を立てた長髪猿面冠者風の顔貌をした夷狄と思われる人物が右手で灯油皿の柄を保持している。描写は精密・軽妙である。この頃はまだ照明用の油が高価で、灯りは支配層だけが用いた用具であったことと関係があると思われる。

Photo & Text by 吉村 信(福井市)