方壺
春秋戦国時代(BC770~403年)

横断面が隅丸の四角形で、すぼまった頸部の左右には怪獣(虎?龍?)の顔をかたどった把手がつき、中に環が通されている。下膨れの腹部には、S字状に身体をくねらす龍の様な動物紋を浮き彫りにしている。方壺には豊穣の恵みを象徴する酒を入れて先祖の霊に供えたものと思われる。

Photo & Text by 吉村 信(福井市)