石羊
北魏(386~534年)

鮮卑族拓跋部の第6代孝文帝は都を北の大同から洛陽に移し、一連の漢化政策をとり、中国の佛教美術では雲崗石窟と双璧をなす龍門石窟寺院の開鑿を行った。騎馬民族らしい鋭い動物の観察に基づく彫刻であるが、どことなく牧歌的でユーモラスな感じが好もしい。

Photo & Text by 吉村 信(福井市)