錯金銀双翼神獣
戦国(前403~211年)

中国、秦の始皇帝による中国統一以前の200年間は、諸子百家による思想文化の発展と共に、美術・工芸面でも多様な変化、進歩が見られた。河北省の省都、石家省博物館のシンボルともなっている、金銀象眼を施された神獣の首をもたげて周囲を威圧する様は迫力と威厳に溢れており、いかにも守護神らしい雰囲気を醸し出している。

Photo & Text by 吉村 信(福井市)